白鳥の歌 2018 7 22

 米中貿易戦争は、アメリカの勝利・中国の敗北で終わる。
中国は、「理論構成」を誤ったのです。
 貿易や投資において、相互主義が必要です。
にもかかわらず、輸入自動車に関する関税は、
日本が0%、アメリカ2.5%、中国25%となっています。
 一方、「投資」の分野では、
中国に投資する企業は、現地企業との合弁を求められる。
これでは、まるで発展途上国のようなシステムです。
 にもかかわらず、中国は、
「我々は、アメリカと世界の覇権を競う」と言います。
 ここがアメリカを怒らせる原因であり、
トランプ大統領が激怒する原因でもあります。
 中国が「我々は、まだ発展途上国である」と主張するならば、
アメリカの怒りは収まるでしょう。
 アメリカのエリート層の多くは、
「中国が豊かになれば、中国は民主化へ向かう」という説を信じていました。
 しかし、中国の民主化は幻になってしまい、
アメリカのエリート層には、裏切られた思いが強いでしょう。
 かつて、温家宝首相は、
よく民主化の必要性を主張していました。
これは、アメリカに対するアピールだったのです。
 温家宝首相の主張は、
評論家によれば、「白鳥の歌」と言われていたそうです。
 かつて、中国は、「白鳥の歌」を歌い、
「我々は、まだ発展途上国である」と主張してきたのです。
それには、理由があったのです。
 現状でも、中国国内の経済や技術を見れば、
「白鳥の歌」と「発展途上国」は必要です。
これは、アメリカの攻撃を防ぐための「方便」です。
 中国人ならば、このような方便を使って、
貿易で着実に稼ぐのは、得意技だったはずです。

関税戦争 2018 7 1
 今や、トランプ大統領が始めた「関税政策」によって、
世界は、「関税戦争」のようになっていますが、
そもそも、世界の関税は、どうなっているのか調べてみましょう。
 「FTA、EPAの基礎知識」(http://overseasdept.net)というサイトでは、
わかりやすく掲示しています。
(以下、引用です)
「世界における自動車の関税」
(排気量1800ccの乗用車の場合)
日本 0%
米国 2.5%
EU  10%
韓国 8%
中国 25%
豪州 5%
(主要国のみ引用しました)
 こうしてみると、関税の安い国は、日本と米国、
関税の高い国は、EUや中国となります。
 もちろん、EUの10%は、それほど高いと言えませんので、
日本と米国は、EU基準の10%に合わせるというのが妥当だと思います。
この際、全世界は、EU基準の10%に統一してはどうでしょうか(発展途上国は除く)。



























































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